
unity2021.1.7f1にて解説。
unityクリエイターのみなさん、おはようございます。砂塒です。
さて、僕はツクールからunityへスイッチした勢である。
なので困惑したのが、
え?会話システム、ゼロから自前で構築しないとならないの?unityって?
だった。
だって、ツクールには会話システム丸ごと入ってましたから。
トリアコンタンさんが「フキダシメッセージ」なる神プラグイン作ってくださってましたから。
※トリアコンタンさん:ツクラー界隈のレジェンドプラグイン作者。ツクールMV以降を所有していて、この御名を知らないツクラーは一人もいない。キノコが好き。
そりゃもう、途方に暮れましたよ。
でもね。unityにもあったんです。
「Fungus」っていう、ちょっとサイケなキノコアイコンがキュートな会話アセットが。
しかも。無料。FREE。タダと来たもんだ。
こんなん、使わない手はな・・・え?知ってた?マジで?
じゃあ、fungusでText Mesh Pro使えるの知ってる?
知らない?
OK!今から解説するっ!!
※この記事は「Funugs知ってる・使ってる方」向けに書いています。

コンテンツ
TMP対応SayDialogをGetだぜ!
Fungusの会話システムを使うには、「SayDialog」を使用するのはご存じだろう。
しかし、このシステムで使われているのは「Text」である。これはプレーンなText型のコンポーネント。よってTextMesh Pro (以下TMP)は使用できない。
ではどうするか。
実はFungusをインポートすると、FungusExamplesというフォルダも一緒にインポートされており、その奥深くにTMPに対応したSayDialogが格納されているのである。かくれんぼ?
さっそく見つけに行こうではないか。
🚩1⃣プロジェクトからfungusExamples > TextMeshPro > TMpro Demoをクリックする。

上記を実行するとシーンが変わる。
🚩2⃣デモシーンでヒエラルキーに「SayDialog」のprefabがあるのを確認する。
🚩3⃣プロジェクトの任意の場所へ、2⃣の「SayDialog」をドラッグする。
🚩4⃣原型かバリアントかを選択するウインドウが出たら、「原型プレハブ」を選択する。

これでTMP型のSayDialogにいつでもアクセスできるようになった。
シーンに配置する
自分のシーンのヒエラルキーにSayDialog(TMP)を配置しよう。
🚩1⃣プロジェクトからヒエラルキーに「SayDialog」をドラッグする。

あとは通常と一緒だ。Flowchartを作成して、会話を実装していけばいい。
使ってみる
では、Flowchartを作成してTMP版SayDialogを使ってみよう。
🚩1⃣ツール > Fungus > 作成 > Flowchartクリックする。

🚩2⃣ヒエラルキーで「Flowchart」を選択する。
🚩3⃣インスペクターでFlowchartコンポーネント内の
「Open Flowchart Window」をクリックする。

🚩4⃣Flowchartウインドウの「New Block」をクリックする。
🚩5⃣インスペクターの「+」ボタンをクリックする。
🚩6⃣検索窓に「say」と入力する。
🚩7⃣リストから「Narrative / Say」を選択する。

🚩8⃣Sayをクリックし、9⃣Story Text窓に適当なセリフを入れる。

※日本語対応のTMPフォントアセットを設定せずに日本語を表示させようとすると、エラー吐かれるのでヨロシク!!
Let’sテストプレイ
🚩1⃣テストプレイボタンをクリックする。

Fungusで、TextMeshProの美しいテキストが表示されるようになった。
なんだ、この全能感は。
まとめ
会話システムを一から構築するのは、コーディングの知識乏しいデザイナーや初心者にはハードルが高いだろう。
この会話アセットはunityのオープンソースのフリープロジェクトとして、今この瞬間にも開発が進められている。
徹底的に活用したいアセットである。
TMPを使えば、テキスト表示の鮮明さが上がるだけでなく、文字の装飾やアニメーションも導入できる。
fungusでTMPが使えるのは大きな武器になるはずだ。
なお、ここから先には、Fungusのウインドウスキンの変更やポーズサインのアニメ化、フキダシウインドウ化など、向き合いがいのあるタフなカスタマイズが待ち受けているのだが。
それは、また別の話🎮
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