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ポストプロセスとは、グラフィックの最終出力フェーズに適用させる「視覚効果」である。
ひらたく言うと画像の見た目を変える「フィルター」だ。
しきい値を超えた色に対して光拡散を適用する「ブルーム」。カメラのピント調整をシミュレーションする「デプスオブフィールド」など、いろいろな効果が用意されている。
これを導入しまくったゲームで記憶に新しいのは、「オクトパストラベラー」だろうか。(あれはunityではなくUE4製だけれども)
そう。お察しのとおり、ああいう雰囲気の絵作りを導入したいなら、ポストプロセスは強力な味方になってくれる。
というわけで、あなたのゲームの見た目をリッチでファビュラスに仕上げてくれる(かもしれない)ポストプロセスの導入方法を解説していこう。
なお、このエントリーではURPと2Dレンダラーを導入したプロジェクトへのポストプロセスの適用方法を解説する。
まだ未設定の場合はこのエントリーを参照してほしい。
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コンテンツ
ポストプロセスの有効化<2Dレンダラー>
ポストプロセスを使用するには、いくつかの手順が必要だ。
順を追って見ていく。
まずは、2Dレンダラーの設定からだ。
🚩1⃣プロジェクトで2Dレンダラーを選択する。
🚩2⃣インスペクターで「▼ポストプロセス」をクリックして展開し「有効」にチェックを入れる。

ポストプロセスの有効化<カメラ>
次はカメラのセッティングだ。
🚩1⃣ヒエラルキーで「Main Camera」を選択する。
🚩2⃣インスペクターの「Camera」コンポーネントから「▼レンダリング」をクリックして展開し、「ポストプロセス」にチェックを入れる。

グローバルボリュームの作成
続いて、シーンにポストプロセスを導入するための専用ゲームオブジェクト(グローバルボリューム)を作成する。
🚩1⃣ヒエラルキーの「+▼」ボタンをクリックする。
🚩2⃣ボリューム > グローバルボリュームを選択する。

プロファイラーの作成
🚩1⃣ヒエラルキーで「Global Volume」を選択する。
🚩2⃣インスペクターでプロファイラーの「新規」ボタンをクリックする。

これでポストプロセスを使用する準備が整った。
Let’s Bloom
🚩1⃣ヒエラルキーで「Global Volume」を選択する。
🚩2⃣インスペクターで「オーバーライドを追加」ボタンをクリックする。
🚩3⃣Post-Processing > Bloomを選択する。

🚩4⃣しきい値と強度にチェックを入れる。
🚩5⃣強度を適当な値まで上げる。

これが、シーンにポストプロセスを適用する基本的なワークフローである。
ブルームのオンオフを下の比較画像から見てみよう。


まとめ
見た目が9割とも10割とも、まあ好き勝手に言われているが、それだけ人は視覚情報に依存する(左右される)ということだ。
ポストプロセスを有効に使えば、見た目のクオリティーアップは間違いない。それが、少ない工数で導入できるのだ。最高ではないか。
今回紹介したエフェクトはブルームのみだったが、他にもたくさんのエフェクトが内蔵されている。
でも、それはまた別の話。
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