
キーボードショートカットは、時間短縮が本分?
いや、それだけではない。
その本質は、「操作手順の省略による脳疲労の軽減及びQOLの向上」である。
異論は認める。
コンテンツ
俺はコードが書きたいんじゃない。
ゲームが作りたいんだ。
unityでゲームを作っている。
実装したい機能を思いついたので、Visual Stuidoを開く。(本当はRider使いたい。)
ッターン!と軽快に響くEnterの打鍵音。
うむ。俺の脳は今日もいい感じにドリヴンしている。
いるのだが。
声がする。
もっと効率よく、コピーとかペーストとか、行の入れ替えとか、変数名の一括変更とか、コメントアウトの切り替えとか、アレとかコレとかないのか!?
という声がする。
以前はMP3くらいの解像度だったその声は、今では192kHz/24bitハイレゾクオリティーで聞こえる。
聞こえるっていうより、聴こえる。
ほら、耳をすませば君にも聴こえるでしょ?
月島・・・、ちょっといいかな?
・・・。
茶番は終わりだ。
俺はコードが書きたいんじゃない!
ゲームが作りたいんだ!
俺に必要なのは、クリエイティビティを発揮するための脳リソースを温存してくれる、作業らくちん化キーボードショートカットなんだ!!
そんな、漢の中の漢ショートカット!!
出てこいやっ!!

1.<Ctrl+D>行を複製
この行のコード複製したら楽かなー。なんて思いながら
クリック&ドラッグで一行丸ごと選択して、Ctrl+Cでコピーして、Ctrl+Vでペーストしてる、そこの貴方!
さては昭和生まれですね?
そんなあなたに超絶おすすめしたいのがこちらのショートカット。
その機能は、「キャレット(文字入力位置を示すバー)のある行を、1行下にまるごと複製する。」
である。※gifを参照

複製したい行にカーソルを合わせて(キャレットを点滅させて)、
Ctrl+D!
3ステップ必要だった昭和レトロなショートカットが1つに集約された、令和仕様の一品なのだ。あら素敵☆
これからは行のコピペは1アクション!がデフォルトです。
2.<Alt + ↑> <Alt + ↓> 行を移動
この変数、あの変数の下にあったほうが、インスペクターで編集しやすいかな?
じゃあ、この変数の行を選択して、Ctrl + Xでカットして、あの変数の下を選択してからCtrl + Vでペースト・・・してるそこの貴方!
さては昭和生まれですね?
そんなあなたに超絶おすすめしたいのがこちらのショートカット。
その機能は、「キャレット(文字入力位置を示すバー)のある行を、1行上(下)に移動する。」

である。※gifを参照
移動したい行をクリックして、(キャレットの位置は、行のど
こでもも可)
Alt + ↑ で上に!
Alt + ↓ で下に!
移動じゃーーー!!!
リファクタリングにも大貢献すること請け合いっ!

3. <Ctrl + K⇒Ctrl + /> コメント切替
大切なモノには、無味無臭なものが多い。
空気とか、水とか、太陽光とか。あれとかそれとか。
スラッシュ二つが並ぶ絵面も、無味無臭というか、素朴で根源的な感覚を想起させる力がある。ような気がする。
さて、コーディング経験者なら誰もがお世話になっているコメント。
純粋にヘルプとしてのコメントもあれば、一時的にオフにしたいコード部分に差し込むこともある、縁の下の力持ちである。
使用頻度、高し君。
当然、ちゃちゃっとオンオフしたい。
そんな希望を叶えてくれる、超絶おすすめショートカットがこちら。※gifを参照
実は、このショートカット、一癖ある。
なんと、2段階入力なのだ!
Ctrl + Kを押してからCtrl + /(スラッシュ)を押さねば発動しない。
Ctrl + Kを押すとVisual Studio下部に「Ctrl + Kが渡されました。2番目のキーを待っています…」というメッセージが表示される。
その状態でCtrl + /(スラッシュ)を押すと、キャレットがある行が丸ごとコメントされるのである。(もしくはコメント解除される。)
以前はCtrl + Kだけで発動してた記憶があるのだが、あれは夢だったのだろうか・・・。
4. <Alt + ドラッグ> 行をまたいだ選択
float型で変数3つ宣言したけど、やっぱりint型にしようかなー。
じゃ、一つづず打ち直すかね。i.n.t.っと・・・ってやってるそこの貴方!
さては、以下略。
3つならまだしも、30個とか300個とか、字数が多い文字列の変更をする場合は、一つずつではあまりに非効率。
己の脳と意志力のリソースもダダ下がり必至である。
そんなあなたに超絶おすすめしたいのがこちらのショートカット。
その機能は、「行をまたいで入力を待機する」
である。※gifを参照

変更したい文字列の頭(始点)から、Altを押しながら修正したい文字列全体をドラッグして囲めば良い。
入力待機状態になったら、変更したい文字を打つ。すると選択範囲内の文字列が一気に書き換わる。ペーストも一括適用。ホント便利。
初めてやったときは、感動で震えた。
ただ、ひとつ留意したいことがある。
このショートカット中はインテリセンスが効かない。
置き換えたい文字列が長かったり、独自のClass型だったりするなら、先に正確な文字列をコピーしておいて、選択後にペーストするのが確実。かもしれない。
5. <Ctrl + R> 名前の変更
フィールドに宣言した変数名、スペル間違えててて恥ずかしいからリネームしたいんだけど、Start関数内にも、Update関数内にも、俺メソッドにも入れ込んじゃってて、修正めんどくせぇぇぇーーー!!
ってお嘆きのそこの貴方!
・・・。
安心してください。直せますよ!
ってことで、<Ctrl + R> 名前の変更。
その機能は、「同一文字列を一括選択する」
である。※gif参照
変更したい変数を選択して、
Ctrl + Rを2回 !(これも2段階ショートカットになっているのね。)
これで、コード内の同一文字列の変数がすべて選択される。
あとはキーボードを打つべし!(あるいはペーストすべし!)
一括で変数名が修正される悦楽に溺れちゃいなよ!
※例によってこのショートカットでもインテリセンスが効かないのでよろしくどうぞ。
※2この機能は型名には効かない。よって、複数あるintをfloatに変更しようとしてこのショートカットを使ってもエラー吐かれます。
まとめ
楽にやりたいこと | ショートカット | 備考 |
行を複製したい!! | Ctrl + D | |
行を移動したい!! | Alt + ↑ Alt + ↓ | |
コメントを切り替えたい!! | Ctrl + K ⇒ Ctrl + / | 2段階コマンド |
行を縦に選択したい!! | Alt + ドラッグ | インテリセンス効かぬ |
変数名を一括変更したい!! | Ctrl + R ⇒ Ctrl + R | インテリセンス効かぬ 2段階コマンド |
これで貴方のコーディング速度も亜音速の域には達したことと思う。
untiyでのゲーム制作にも勢いがつくこと間違いなし!である。
なお、ここから先のショートカットの深淵には、<caps lock + H>でキャレットの左を1文字削除。なんてものもあるのだが。
それはまた別の話🎮
下のハートボタンは、砂塒のやる気スイッチに直結しています。
押すなよ~!絶対に押すなよ~!
・・・押してよぉぉぉぉ~!!!